次男との関わり方がとても難しいと感じています。
今までは息子に原因があると思っていました。
しかし、原因は全て私にありました。
同じように育てたつもりでも、相性ってあるのかな、ちょっと付き合いづらいなって。
情けないことに、付かず離れずの距離感で付き合っていけばいいのだろうと思えるまでに時間がかかりました。
親子なのに、そんなふうに考えるのはなんだか寂しい気もしますが、私の性格からすればこれが一番だと思っています。
育てやすい子供だと思っていた
よく食べ、よく遊び、よく寝る
第二子と言うこともあり、程よく手を抜いた育児をした。
体を動かすことが好きで、お腹も空くのか、好き嫌いなくなんでも食べ、
寝かしつけや、夜泣きで困ることはなかった。
ただ、寝る時は肌触りのいい布を口に持っていかないと寝付けなかった。
今思えば寂しい気持ちの現れだったのかもしれない。
勉強は苦手だが学勉校は大好きだった
それほど勉強に関しては口うるさく言うことはなかった。
極端にできない科目があったわけではないが、それほど勉強ができるタイプではなかった。
ただ、人前にたつことは好きだったので結構目立つ子でした。
また、初めて会う子とすぐに仲良くなれる愛嬌がある子だったので、
どこにいってもすぐに溶け込め、その場を楽しめる子だった。
兄弟に気を遣う性格だった
四人兄弟の二番目で、特に上の兄にはすごく気を遣うと感じていた。
常に他の兄弟に譲る性格だったため、優しい子だと感じていた。
承認欲求が強かった
今になって思えば、その優しさや周りを楽しませることは承認欲求の現れだったのかもしれない。
私も夫もそんな性格の息子が自慢で可愛いと素直に思っていた。
しかし、どうしても目が向くのは、一人きりの娘や、末っ子、そして何もかもが初めての長男。
言い方は悪いが、ほったらかしだった。
もっとこっちを向いて欲しかったのかもしれない。
次男を支配しようとした私
なんでも把握しようとした
学校のこと、交友関係、社会人になってからは職場のこと。
全て把握したいと思った。
それは親として当然のことだと思っていたが、
本当は本人のためではなく自分が安心したいだけのことだった。
当然、次男としては言いたくないこともあっただろうし、鬱陶しいと思っていたに違いない。
でも言わないとこっちを向いてもらえないとどこかで思っていたのだろう、
都合のいいことだけ言って、都合の悪いことは言わなくなった。
どうして、都合の悪いことを言わなかったことが私にわかったのか、
それは辻褄を合わせるために小さな嘘をつくようになったからだ。
そしてその嘘は簡単にばれた。
小さな嘘をつくようになると、よく喋る。どうでも良いことを本当によく喋る。
そして嘘はだんだんと大きくなる。
いつも先回りして、失敗を未然に防ごうとした
これも間違った愛情のひとつだったと今になってやっとわかったのだが、
あれやこれや口を出して、余計な失敗をしなくても済むように先回りして、
本来は解決しなければならないことも代わりにやってあげていた。
自分で乗り越えるチャンスを奪った
次男は過去に詐欺にあったことがある。
その際も、私が色々と口を出して、自分で解決することをさせなかった。
だから、そのことについて自分でどうしたら良いのか全くわからず、最終的には放置して事を大きくしてしまった。
ついに次男からの拒絶
ラインをブロックされた
ある日突然、ラインが既読にならなくなった。
ショートメッセージに、ラインが既読にならない、
何かあった?と送ってみた、何回も。
「ラインが上手く使えない、ちゃんと生きている。」と返事があった。
のちに本人が言っていた、ブロックしていましたと。
電話に出ない
なぜ、そこまでムキになって連絡を取ろうとしていたのか。
詳しいことは省きますが、住所不定で無保険だったから。
社会人として当たり前のことができていないことが、どうしても許せなかった。
少しの優しさ
完全に拒絶するなら、電話も繋がらないように着信拒否すればいいのに、
それだけはしなかったのはきっと次男の優しさだったと信じたい。
現在の距離感
少しだけの歩み寄り
唯一、自分の言葉を伝えることができる手段のショートメッセージに
「怒ったり、怒鳴ったりしません。一度話がしたいです。」と送ってみた。
これで反応がなかったら、もう諦めようと思った。
多分、自分でもこの状況はよくないと思っていたのかもしれないが、
会うことを約束してくれた。
住所届け、国保の手続き、年金の手続きを一緒にすることになった。
実際、会って手続き諸々を一緒にやり、そのまま帰宅した。
根掘り葉掘り聞かない
嘘をつくことはよくない。
これはその通りだと思うが、多分私が嘘をつかせてしまっていたのだと思った。
だから、色々聞くのはやめよう。
色々聞いてしまうと、次男の性格上、私によく思われたいからと、小さな嘘をつく。
であれば、色々聞かなければ嘘をつくこともないだろうと考えた。
基本こちらからの連絡はしない
心配していると言うことは、信じていないと言うことだと誰かが言っていた。
本当にその通りだ。
100%信じているかと言えば嘘になるが、あえてこちらからは連絡しないようにして見守ることに徹している。
相談には乗る
時折、困ったことがあると電話が来る。
しかし、助けてあげることはしない。
アドバイスはするが、自分で乗り越えてみるチャンスだよと言うことにした。
そして、ここが一番大事なことであるが、とにかく感情を入れない。
起きた事実に対して、どうするかを一緒になって考えるように心がけている。
思うこと
私の大切な子供だから、心配もするし、怒ることもある。
ただ、こちらも歳を重ねるにつれ、いろんなことに対応できる力が弱くなってきている。そして、気力も体力もなくなってきている。
実際は子供たちとっては、そのくらいでちょうど良いのかもしれない。
次男はその後、お付き合いしていた彼女と籍を入れた。
それもひともんちゃくあったが、なんとか生活していると思う。
そして、次男の行動によって、自分を見直すことができ、次男が全て悪いと思っていたのは間違いで、全ての原因は私にあったのだと思えることができた。
今回のタイトルは「嘘をつく息子」ではなく、「嘘をつかせていたのは母である私でした。」が正しいのかもしれないですね。
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