我が家は四人の子供全員が奨学金を借りて進学しました。
借りるなら全員借りる。
借りないなら全員借りない。
とにかく四人平等にというのが私たち夫婦の考えでした。
しかし、全員奨学金を借りずに進学することは厳しく、
不安しかありませんでした。
子供達には学費とアパート代の支払いで精一杯であることを
正直に話しました。
そして、子供達も納得してくれました。
卒業と同時に借金を抱え、安い給料の中からの返済は
本当に大変だと思います。
でも自分で進学したいと決めたのだから、
自分で返済するのが当然だと思っていました。
しかし、考えが変わる出来事があり
私たち親が返済することにしました。
そのことについてお話ししたいと思います。
なぜ奨学金を借りなければならなかったのか
進学=家を出る
私が住んでいる地域では、進学する子はほとんどが家を出なければなりません。
そのため、学費の他にアパート代などが必要となります。
進学先にもよりますが、東京が二人、愛知が二人、愛知は比較的家賃が安かったですが、
東京は・・・😅
お金がなかった
単純にこれに尽きます。
見越して、学費を貯めてこなかった
だらしなさが招いた結果です。
これからの時代はもしかしたら、大学費用が無償化になるかもしれませんが
若いパパママさんたち!頑張って貯めてくださいね。
兄弟の歳が離れていなかった
2歳ちがいの4人兄弟のため、全員が2年制の学校であれば重なることがなかったのですが、
下二人は四年制の大学に進学するだろうなと思っていたので
二年間は重なることがほぼ確定していた。(その後、娘の留年により三年間重なりました😢)
いくら借りたのか
第一子・第二子
二年制の専門学校に進学したので、月5万円で120万円
保証人を立てず、保証機関を通したので、毎月の振り込みは5万円を切っていました。
第三子・第四子
四年制の大学に進学したので、月5万円で240万円
こちらも同じく保証人を立てず、保証機関を通したので、
毎月の振り込みは5万円を切っていました。
この二人に関しては、卒業と同時に半分の繰上げ返済を親がしたので、
実質120万円の返済となりました。
親が教育ローンを組まなかったわけ
自分の進学費用であると自覚を持って欲しかった
親が頼んで進学してもらったわけではないので、
自覚を持って勉強してもらいたかったため、
あえて子供に借りてもらいました。
奨学金の方が金利が低かった
この理由も本当のところです。
実際、住宅ローンや車のローンがあったわけではないので、
借りようと思えば借りることができたとは思いますが、
金利が圧倒的に安かったのです。
奨学金の返済を親がしようと思ったきっかけ
昨年亡くなった義父の生き様
夫の両親はとても良い方ですが、
経済的には余裕のない生活をしていました。
義母が独りになった今も余裕はありません。
生前、経済的な援助をしたこともありました。
その時は、頑張って貯めたお金をあっという間に取られた気持ちになって、
しばらくの間距離をおいたこともありました。
しかし、考えてみると夫は奨学金を借りずに大学を卒業しています。
多分他の兄弟も同じだと思います。
自分たちの生活が苦しくなっても、
必死で子供達に教育を受けさせた義両親でした。
奨学金による破談
私、「発言小町」の愛読者なんです。
ご存知ですか?
発言小町は読売新聞社が運営するネット掲示板で、
恋愛、子育て、家族のことなど匿名で相談できて、
匿名でその悩みにアドバイスもできます。
その相談の中に、奨学金を返済していることを黙っていたことによって、
破談になってしまったというお悩みがあったのです。
「奨学金は借金。」
結婚相手にもその借金を背負わせるつもりなのかと
相手の両親が激怒した・・・
もし、自分の子が結婚したいと言った時、
相手に奨学金の返済があると聞いたら、
同じように自分の子に借金を一緒に返済させるのは
けしからんって思うかもしれない。
奨学金返済に困る若者たち
SNSでは、#奨学金 と検索すれば情報が集まります。
中には、一千万超えの奨学金返済をしている方もいるようです。
とても苦しそうです。
ライフプランシートを作成した
お金のことが漠然とした悩みになっていたので、
ライフプランシートを作成してみました。
老後、どのくらい年金が貰えて、どのくらい生活費がかかるのか
もれなく書き出しました。
不安は残るものの、ある程度の見通しはできたので、
今なら奨学金を返済できると思いました。
奨学金を返済することを伝えた時の子供たちの反応
第一子
卒業してから何年も経っているため、
80万円ほど返済し、あと約40万円残っています。
「色々あった時に援助してもらったから、自分で返済する。」と
確かに色々大変でした。援助もしました。
現在は同居していて、毎月の生活費も無理のない金額を入れてもらっており、
かなり優遇されているので、意思を尊重することにしました。
(結婚の予定もないので😅)
第二子
結婚を機に、私たちが残金を一括で返済しました。
元々、私の口座から返済していて、毎月の返済分を入金してもらっていました。
この子については、色々ありまして・・いつかお話させていただこうと
思っています。
本人の承諾は得ず繰上げ返済しました。
「ありがとう」の一言をいただけただけで充分です。
第三子
実は、大学に5年通っていました。
そのこともあってか、
「ありがとう。でも留年した時の学費も払ってもらったから自分で返すよ。」
とキッパリお断りされました。
ゆっくり考えてみてよと伝えましたが、
もう一度話をしてみます。
第四子
「え〜いいの〜?(嬉)でもさ、就職する時車買ってもらったから〜
いいよ〜自分で返すよ〜。」とこの子にも断られました。
末っ子の甘え上手は天下一品ですが、兄弟の中で一番のしっかり者で倹約家です。
この子にもまた話をしてみようと思います。
思うこと
SNSで奨学金の返済を頑張っている人の事などを見聞きすることがあります。
本当に頑張っておられると感心します。
大学を卒業させるまでが親の役目だと考えている親御さんのことも尊敬します。
色々な考え方がありますが、善かれと思って無理をし、
老後の生活を破綻させるようなことになっては本末転倒です。
子供に迷惑をかけるような事は絶対したくないので、
ある程度は老後資金を確保しなければなりません。
しかし、特に贅沢な暮らしをしたいわけでもないし、
お金をかけなくても楽しめることが私たち夫婦の共通の趣味なので、
子供達の生活を圧迫する要素になることは
できるだけ取り除きたいという結論に達しました。
偉そうに言っていますが、子供達が進学するまでに
貯金できなかった、ダメダメな親です。
その後、どうしたのかはまた機会があればお話しさせて
いただきますね。
勉強したいと思っている学生にとって
お金の心配をしないで
学べるような世の中になることを切に願っています。


ふきのとうで蕗味噌を作ってみました😊
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