夢だった新築マイホーム諦めました

お金のこと

ハウジングメーカーの新聞広告の間取り図を見て、ここが私の部屋なんて言いながら妄想するのが密かな楽しみだった子供時代。

結婚したら自分の思い通りの間取りの新築マイホームが欲しいとずっと思っていた独身時代。

しかし、あれだけ欲しくて仕方なかった新築マイホーム、今は全く欲しいとは思わなくなりました。

なぜ?

新築マイホームが欲しいと思った理由

子供の頃の絶望感

幼い頃、5階建団地の5階に住んでいた。

当時、団地には子供がたくさんいたので、毎日暗くなるまで外でみんなと遊んでいたのが日常でした。

小学校高学年になると、友達の家に遊びに行くことも増え、一軒家に住んでいて、自分の部屋がある友達が羨ましく、団地に住んでいることがなんとなく恥ずかしく思ってしまうようになってきました。

一軒家に住みたいと親に言ったことはありませんでしたが、小学校六年の時に家を建てることになりものすごく楽しみにしていました。

しかし、私の父は、自分が一番という人だったため、子供に個室は不要と言い、自分の部屋を持つという夢は叶いませんでした。

一人になりたかった子供時代

自由奔放で見た目も可愛かった妹が嫌いでその妹と同じ部屋が苦痛でしかなかった。
(実際は分け隔てなく育ててくれていたと思うが。)
年頃になり、家の中で一人で泣ける空間が欲しかった。
個室を不要と言った父のことは心の底から嫌いでとにかく我慢するしかなかった。

自分の子供には、個室を与えてあげたかった

自分が悲しい思いをした分、子供には同じ思いをさせたくないという気持ちが強くなってしまった。

新築マイホームを諦めた理由

子供が4人になり、学費のことを考えた

住宅ローンと学費、両方払っていけるだろうかと考えた時、当時ほぼ一馬力の我が家の収入では無理だと判断。どちらが優先かは当然子供の学費。

夫が新築マイホームに消極的だった

多額のローンを組むことに不安な気持ちになっていたと思う。今ならよく理解できるが、当時は価値観が合わないと思っていた。

中古住宅ならOKという夫のゴーサインがでた

ローンが少なくて済むならという理由で、中古住宅の購入ならいいと、夫の理解を得ることができた。

新築にこだわる必要がなくなった

新築でなくてもいいと、ふとした時に思えるようになった。

新築マイホームを諦めて良かったこと

子供の学費に全集中できた。

子供の学費を払い出した時、これで住宅ローンがあったらと思うとゾッとした。

中古住宅のローンは短期で完済できたため気持ちが楽になった。

ローンがないという安心感はとても大きい。ローンを返済しながら学費を捻出することは我が家の家計では無理でした。

実家を相続する可能性がある。

実家を相続した際、おそらくどちらかの家を売却することになると思われるが、立地条件からしても実家を残した方がいいと判断。
今住んでいる家が何千万と払った新築であっても、売却する時の価値はほとんどないと考えた。

老後、別の地域に居住したいという気持ちが出てきた。

老後、八ヶ岳連峰が見えるところに住みたいという夢があります。
そのためには、今住んでいる地域を離れなければなりません。
終の住処でないなら、新築でなくても充分。

思うこと

そろそろ終活を意識した生活にシフトチェンジしていこうかなと考え初めました。
身も心も軽くしたい。そうなると家はかなり負担の大きいもの。
思い出がたくさん詰まった家を手放すと言ったら、子供達は悲しがるかもしれません。
しかし、そんなことは言ってられない。すぐそこまで「老後」はやってきています(笑)
なんだかんだ言いましたが、要は子供を育て上げ、さらに新築マイホームを購入するだけの財力がなかったということなんです。
それでも、この決断は私たち夫婦にとっては最良の選択だったと思っています。

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